ゆとりは推しと酒に酔う

頑張らず記事を書くことを目標にしていた『ゆとりの「頑張りたくない」』、いつのまにか布教を頑張るヲタクブログになっていたので改名しました。

【考察】ヲタクとマスターの付き合い方②

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あんにょん!オリヴィアです!

この記事は後編となっております。

まだ前の記事をご覧になってない方は是非こちらからご覧ください。

www.yutori95.com

①の記事をアップしたのが9/27、こんなに②が遅くなってしまったのには理由がありまして……

 

というのも、前回の記事をアップした後、K-POPイベント(まぁKMFですが)における過激なファンの行動について、イベント主催者から「マスター」と名指しで声明文が出ました……そこで明らかにされたのは、信じがたい違法行為の数々……あまりにも酷い物を取り上げると

 

・スタッフタグを偽造し、会場にチケットなしで不法侵入→盗撮

・隣接施設のネットを破り、会場に不法侵入

 

いや、これは犯罪です…建造物侵入です……器物損壊です………

 

という感じで、また「マスター」との付き合い方に自信がなくなり、つづきを書くのが遅くなってしまいましたが、あくまで現時点での付き合い方を記録的に残したいと思います。

 

それでは本題です!

注意

この記事は個人の主観による考察記事となっています。

特定の誰かを批判したり、「マスター」の存在を否定する趣旨のものではなく、あくまで私個人からみた「マスター」の姿と、私個人の「マスター」との付き合い方を記述するものです。

また、以下写真を引用していますが権利者の利益を侵害することを意図していません。問題があればプライバシーポリシーのメールアドレスにご連絡ください。

以上のことを了承の上、記事をお楽しみください。

マスター文化のメリット=無償の広報?

前回の記事ではマスター文化が抱える問題について言及したので、今回はなぜこんなにも「マスター」が肯定される存在なのか整理したいと思います。

 

マスター文化を肯定する理由として1番よく言われる理由が、「マスター」が写真を撮って加工し、それを世の中に流布する…この流れで生まれる広報効果です。

日本の超メジャーなアイドルにはあまりにも「マスター」が異質な存在であるため、この効果を具体的に説明するのは難しいなと思ったのですが…

いました、めちゃくちゃ分かりやすい具体例が。

 

1000年に1度の美少女、橋本環奈ちゃんです。

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日本では超メジャーなアイドル現場ではほぼほぼ撮影禁止なため、「マスター」があまりにも異質な存在に感じられますが、日本には全国各地にメジャーではないアイドルが存在し、そこには「カメコ」と呼ばれるファンが存在します。

 この写真を撮影したのはいわゆる「カメコ」の方です。

「マスター」と「カメコ」が同じものなのかは面倒なので割愛(というか私にもわからん)(でも、よく考えたらテレビ露出のみとかよっぽどメジャーなアイドルじゃない限りカメコは存在するのでは?撮影禁止を犯すかは知らんけど)

 

ローカルアイドルだった橋本環奈ちゃんの知名度を一気に全国区へ押し上げたのはこの「奇跡の一枚」な訳で、ヲタクが撮る美しい写真1枚が推しの人生を変えてしまうほどの広報効果を持っていること…日本人でも納得していただけると思います。

 

また、私が思うに広報効果は一般層だけではありません。サイン会やコンサートで撮影された臨場感溢れる写真は、既にファンだが在宅民の「私も参加したい」と欲を掻き立たせます。コンサートは別として、サイン会はCDの購入→抽選で参加権を得られるので、競争率が高ければ高いほど運営が得をするシステムです。そうだとすれば、サイン会の写真充実させ参加欲を掻き立てるのも、CD販促の立派な広報になります。

 

このようにマスターが撮る写真の大きな広報効果。K-POP界隈ではこの効果を運営側が積極的に利用しようと権利侵害を暗黙の了解としてきたと言われており、これがマスター文化の根源です。

たしかに、ヲタクが無償でプロ仕様カメラを使って写真を撮り、フォトショップで修正をし、最高に美しい写真をタグ付きで発信してくれるのだから、売れるか売れないか分からない駆け出しアイドルには得の方が多いのかもしれません。

 

まぁあくまで暗黙の了解なので、全ての運営側が積極的に利用してきたともはっきり言えませんが(本当に積極的にマスター誘致してる事務所も一部あるみたいです)

 

このようにマスター文化を正当化するのは、良質な写真がもつ広報効果です。というか私のマスター定義によればこれだけです。

マスターによるサポートの影響が大きいことはわかってるのですが、私の「マスター」定義は「表現行為としてアイドルを撮影&写真を修正し、これらを自ら作成・管理するファンサイト・アカウントで公開し共感を得られることで喜びを感じる人」なので…写真による収益云々の話は避けます(ファンによる収益活動についてはいつかブログに書くかもしれません)。

 

現時点での私とマスターの距離感 

マスターの存在は否定しない

いよいよ本題ですが、私はマスターの存在を否定しません

これには理由が2つあって、

  1. 前述した広報効果は違反行為・違法行為なしでも達成できる
  2. 長年築かれてきた文化を他国の新規参入が全否定するのは争いしか生まない

色々考えましたが、この2点につきます。

 

1についてはそのままの意味ですが、前回の記事でも書いた通り、サイン会や音楽番組の出勤、ファンミーティングなどでは撮影が許可されている場合があります。 

個人的に綺麗で良質な写真を撮り、広報効果を生むことはルールに則って達成することが可能だし、撮影が許可されている場合は暗黙の了解でもなく運営が了解しているわけです。

たしかに、マスターはルールや法を犯す場合もありますが、そうじゃない場合もあるわけで…ルール違反の場面を取り上げて、マスターの存在そのものを全否定する。そんな0か100かみたいな判断をする必要はないと正直思います。

 

続いて、2について。これは韓国におけるマスターの撮影行為の話です。

日本ではルール厳守が文化であるように、マスター文化も韓国で長い時間をかけて築かれてきたものです。

冒頭のK-POPイベントでこれほど争いがあったのは、ルール厳守な日本で韓国のマスター文化を貫こうとしたことが原因です。この原理は逆でも然りで、マスター文化のある韓国でこれに反するルールを貫こうとすれば、それは間違いなく争いを生みます(どちらが“正しい”かはここでは問題にしません)

先ほどと重複しますが、問題を解決するのに0か100かで全てを否定する考え方は極端だし、結局のところ争いしか生みません。そうなると違う文化から参入してきた側が落としどころを見つけて、文化に対応していくしかありません。

 

このように、「マスター」を肯定する理由というより、「マスター」を否定しない理由を並べてしまいましたが、マスター文化が異国の文化である以上、そこに踏み入る私たちは自分なりのラインをひいて上手く対応していくしかないと思います。

所詮ヲタクは趣味ですから、自分の倫理観が許すラインで、人に迷惑をかけず、楽しくヲタクをやるのが1番だと思います。受け入れられないなら去るしかありません、趣味ですから

ちなみにですが、このマスターは別に韓国人マスターに限らず、韓国国内で韓国国内のルールに則りマスターをするなら国籍は関係ないと考えています。

私のライン

撮影が許可されている場所での写真だけ

私はどうしても撮影禁止の場所で撮影されたものは背徳感を感じてしまうので、出来るだけ目に触れないように、RTなどもしないようにしています。それが自分が楽しくヲタクをする上で一番いい距離感なので、別にフォローしている方がRTしていても何も思いません。その人はその距離感なんだなと思うだけです。あと出来るだけなので反した行動をしてても責めないで。

センイル等のイベントには参加する

マスターによる収益関連には触れないと前述したんですが、少しだけ。マスターと非マスターとが関わる機会といえば、センイルやグッズの販売があります。これは都合がいいといわれてしまうかもしれませんが、私はセンイルとマスターに収益を発生させないグッズ(出来れば肖像権を害しないもの)販売には参加しています。

 

誕生日に推しがセンイルカップホルダーの写真を嬉しそうにアップしているのを見るとアイドルにとっても嬉しいもんなんだなぁと思うし、何よりセンイルイベントって準備がめちゃくちゃ大変そうなので費用(時間含む)対効果でいうと絶対マスター損してるんですよね(損得の話じゃないことは分かっていますが)

そこまでしてアイドルの記念日をお祝いしているのなら、私もお祝いしたいなぁと。まぁこれも自分の気持ちとの折り合いです。

 

そしてグッズですが、私は今のところ推しの名前が入っているポーチを買ったことがあります。これも完全に私の倫理観の問題ですが、やはりコンサート中の写真が入っているスローガン等は、どうしても背徳感を抱いてしまうのでこれからも購入しないと思います。そして購入したポーチに関しては、欲しいというのは大前提で、マスターのサイトを確認しにいき、売上収益は全て推しのサポートに使われているという表記をみてから購入しました。それでもコンサートでの写真が使われたオマケがついてきてしまったので背徳感に苛まれ、これからは分かりません……もう募金や広告しか非公式にはお金は使わないかもしれません………これは私の気持ちです。

最後に

テーマがテーマなだけに、ひどく自分語りな記事になってしまいましたが、これが私の現状のマスターとの付き合い方です。

すごく身勝手な意見になってしまうかもしれませんが、結局のところ成人している以上自分の行動の責任を負うのは自分自身なわけで、そうだとすると自分が納得できる(責任を取れる)形で決めるべきだと思います(未成年は例外を除いて自分で責任はとれないので、保護者の考えに従ってください)

 

あと、これは特に根拠に基づかない推測ですが、昨今のBigHit(BTSの所属事務所)の動きをみるに、マスターをはじめとしたK-POP界隈の文化は今後かなり変化することが予測されます。だからこそ、尚更自分が何に価値を見出だすのか、何に責任を取れるのかを考えて、自分の基準を作っておくことは大切なのかなと思いました。

 

自分でもあまり上手く書けた気がしませんが、

ご意見・ご感想があればマシュマロにて(真摯に受け止めます)

marshmallow-qa.com

それでは、あんにょん!